ぼうさいこくたい2023 オリジナルセッション神奈川 Os-7 総括の⾔葉

    オリジナルセッション神奈川 0s-7 への出展のために、防災・減災に向けて取り組む神奈川を中⼼とした仲間が、未来に向けた叡智を結集することができました。     
   ぼうさいこくたいに出展を応募した9団体を中⼼に、多くの仲間がオリジナルセッションとして連携し、2⽇間にわたり「関東⼤震災から100年の教訓を未来につなぐ」というセッションテーマのもと、五つのセッションとバラエティーに富んだ展⽰をしました。

 第Ⅰセッションでは、関東⼤震災の地球科学的な原動⼒と震源地の理解から、神奈川・横浜の被害実態、防災活動の実際に迫りました。

 第Ⅱセッションでは、関東⼤震災の再来の想定から、⾃助の基本となる、地盤理解、耐震化、震災後の⽣活再建、電⼒等インフラの被害と影響を考察しました。

 第Ⅲセッションでは、関東⼤震災や東⽇本⼤震災、スマトラ地震の伝承を学び、教訓を⽣かした市⺠活動、学校と地域、研究者が連携した防災まちづくりと防災教育の先進事例から、共助のコミュニティづくりができる未来を展望しました。

 第Ⅳセッションでは、神奈川で多年にわたり取り組んできた市⺠活動を発表し、それぞれの展⽰物とともに来場者とも交流を深めました。

 第Ⅴセッションでは、神奈川県でも実際に被害があった令和元年台⾵19号について、気象学からの専⾨的な⾒⽅を学び、被害を⽬撃しての研究、実際に被害を受けた会員の体験と考察、そして被災後対策の実践的な取り組み⽅について学びました。また、理念・ツールとしての地区タイムラインについて提案させていただきした。

 29のセッション発表、そして叡智の結晶である展⽰物からは、次の3つの観点を抽出して総括できるように私は思います。

 第1に、関東⼤震災が神奈川直下で起きたプレート境界型地震であり、神奈川の震度も被害も他のどこよりも⼤きかったということの事実を⽰すこと。

 第2に、⾃助、共助、公助の連携により新時代の災害に対応できる防災⼒の向上を⽬指すということ  

 第3に、災害の予防、災害直後の対応、復旧復興まで、時系列で⾒通しをもった対策の確⽴すること。

 この3点にまとめられると思います。

 関東⼤震災から百年、阪神淡路⼤震災、東⽇本⼤震災、激甚化する⾵⽔害の教訓から昇華された、Os-7 からの提⾔は、未来の防災への道を照らす光を放ち続けることと思います。

    今回、Os-7 のシンボルとして、また連携のツールとして、bosai-kanagawa.net  のホームページを⽴ち上げました。そこには、講演の要旨、資料リンク⼀覧がアップされており、今後は、展⽰の様⼦なの写真や資料この熱気を伝えていきたいと考えます。このホームページの今後の運⽤については、これからの課題ですが、今回の記念としてだけでなく、未来につなぐ情報共有と連携のツールとなればと願います。

    最後となりますが、これまでの研究と実践の成果として、ご講演、展⽰をいただいた皆様、ボランティア精神で運営にご尽⼒いただきましたスタッフ・サポーターの皆様、そしてご来場いただきました全国の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
 そして、神奈川の防災、⽇本の防災の未来に向けて、今後とも、ますますの連携をお願いします。
 以上をもちまして、ぼうさいこくたい2023、オリジナルセッション神奈川 Os-7、総括の⾔葉とさせていただきます。

2023年9⽉18⽇

オリジナルセション神奈川 Os-7 事務局⻑
「防災塾・だるま」代表 鷲⼭⿓太郎

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