Os-7開催報告
2023年9月17日(日)18日(月祝)に横浜国立大学を会場に開催された、内閣府主催防災推進国民大会「ぼうさいこくたい2023KANAGAWA」には、「かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク」(代表 神奈川大学名誉教授 荏本孝久)をハブとして、「防災塾・だるま」他、防災・減災に取組む多様な仲間が連携・ネットワークを構築し、「オリジナルセッション神奈川Os-7」として出展。
出展テーマは、「神奈川の関東大震災から100年の教訓を未来につなぐ」
テーマに迫る、全5部、29の発表によるセッションと、多様なポスター、展示物、実演を行いました。
大会には、事務局発表で、16000人の参加があり、本出展も盛況でした。
発表者、出展者、スタッフサポーターの皆様、全国からご来場いただきました皆様に心からお礼申し上げます。
今回構築できた神奈川の連携と、さらなる広範な皆様との交流をもとに、100年間の教訓と智を未来に向けて共有したいと願います。
ぼうさいこくたい オリジナルセッション神奈川Os-7の風景
オリジナルセッション神奈川(Os-7)プログラムについて
関東大震災は「東京の地震」というイメージが払拭できないまま一世紀が過ぎました。
神奈川直下で起きたプレート境界型地震であり、最大の激震地となった神奈川県被害の理解と、百年間の災害教訓を未来につなぐ考察をめざしています。
「かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク」をハブとして、「防災塾・だるま」他、防災・減災に取組む多様な仲間が連携・ネットワークを構築し、2023年9月17.18日開催の防災推進国民大会(ぼうさいこうたい2023in神奈川)での発信を目指した結果、「オリジナルセッション神奈川Os-7]として出展できることになりました。
その連携とさらなる広範な皆様の結集によって、百年間の智を未来に向けて共有したいと願います。
セッション全五部の解説
9月17日(日)
オリジナルセッション神奈川Os-7 プログラム
第Ⅰ部 神奈川の関東大震災 発生メカニズム及び被害と減災行動 12:40~14:30
関東大震災は、神奈川県直下で発生した海溝型地震であり、最大の被災地であった。その発生メカニズムと複合災害によってもたらされた神奈川県下の被害の実態、人々はどのように格闘し、生き延びたか。市民の視点から解き明かす.
第Ⅱ部 もし、関東大震災が再来したら 14:40~16:20
現在を生きる私達が懸念するのは、神奈川県に最大級の被害をもたらす大正型関東地震が再来することである。その時、どのような状況が起きるのか。地盤災害から建物・ライフライン等の被害や生活への影響はどうか。被害を極小化し、どのように生活再建を進めれば良いのか。また、地区の回復過程を時間経過で考える。
第Ⅲ部 過去の災害教訓を今、未来に語り継ぐ 16:30~18:00
100年前に発生した関東大震災の実態は不分明であるうえ、我が事として継承しにくい。このような遠い過去の大災害を現在に継承するための活動として実施されている関東大震災のまち歩きや、学校区で行われている防災まちづくり活動、国内外で実施している防災教育などを通じて、未来への災害教訓の継承を考える。
9月18日(月祝)
第Ⅳ部 神奈川で展開する地域防災活動・地域支援活動10:30~12:20
神奈川県内でこれまで実施されて来た地域防災活動・地域支援活動、これから飛躍を考えている活動などを、ポスターや展示物、実演等を通して紹介するとともに、神奈川県内で展開している地域防災活動の現状と課題について検討する。
第5部 神奈川県下の風水害による被災体験から流域の風水害対策を考える12:30~14:25
神奈川県では、近年、令和元年台風第15号や台風第19号、土砂災害等の風水害による被災事例が増えてきている。この被災体験を踏まえ、流域治水対策、全国各地の被災地で行っている被災建物の応急被災度判定と復旧支援活動をつなぎ、流域思考による減災から復興への対策のあり方を検討する。
閉会挨拶 14:25~14:30
このオリジナルセッションは、ぼうさいこくたい2023運営事務局から指名された以下の8団体が、「神奈川の関東大震災から100年」のテーマの下、9月17日~18日の2日間を通じて、連携して実施するものです。
オリジナルセッション神奈川Os-7実行委員会 連携主体団体
「かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク」、「防災塾・だるま」、「神奈川地学会」、「ひらつか防災まちづくりの会」、(一社)神奈川県建築士会」「(公社)日本建築士会連合会」、「神奈川大学建築学部災害リスクマネジメント研究室」、「防災&情報研究所」、「神奈川大学建築学部建築学科 落合努」、